研究授業がありました。 「ええところ」 ~1年生 道徳科~

2023年2月8日 14時41分

 2月8日(水)の2時間目、1年生の道徳科の研究授業を見に行きました。「ええところ」という教材を使って、自分のよいところに気付き、よさを大切にしていこうとする心情を育てることをねらいとしての授業でした。教材の内容は、「自分にはよいところがないと思っている主人公のあいちゃんが、友達のともちゃんによいところを聞くと、「手があったかいところだ。」と言われるうれしくなります。そこで、ぞうきんを使った後に冷たくなった友達の手を一人一人握ってあげていたところ自分の手も冷たくなってしまい、自分のよいところがなくなってしまったと傷つき涙します。そんなあいちゃんが、ともちゃんから「自分の手が冷たくなるまでみんなの手を握っていた優しさが一番よいところだ。」と言われ温かい気持ちになります。そんなともちゃんの優しさに触れ,自分も友達のよいところを見つけていこうと、あいちゃんは心に決めるのです。」というものです。

 子供たちは、「あいちゃん」の気持ちの変化に寄り添いながら、「友達のよいところ」を見付けることの素晴らしさや、自分の中の「よいところ」をしっかりと見つめることの大切さを学んだようです。

 授業の終末では、それぞれの机の上に置いた「〇〇〇〇〇さんのいいところ」カードに席を移動しながら書き込み、それを自席に戻った子供たちが読む活動がありました。その後の感想発表では、「自分にはいいところがないと思っていたけれど、・・・・・なことを書いてもらっていて、それが自分のいいところなんだな、と気付きました。」等々、心が温かくなるような発表をたくさん聞くことができました。

 授業前のアンケートで、「自分にはよいところがない。」と答えていた児童が28人中9人いたという結果を受けて、「みんないいところがたくさんあるから、自信を持ってね!」という担任の思いが伝わってくる授業でした。

 授業前の子供たちの明るい歌声、そしてはきはきとした発表、役割演技、児童同士の指名、主人公の気持ちの移り変わりが分かる工夫した板書等、どれをとっても、素敵な授業であったと思います。私自身も、心がほっこりとしました。(*^_^*)